自動車税の「還付金」が届かないのはなぜ?受け取れない4つの原因と確認方法をプロが解説

車の抹消(廃車)手続きした後、数ヶ月経っても還付金の通知が届かないと不安になりますよね。「手続きに失敗したのかも?」と疑う前に、まずは還付金のルールを確認しましょう。
実は、自動車税の還付には「他の税金との相殺」や「軽自動車特有のルール」など、一般にはあまり知られていない仕組みがあります。なぜ戻ってこないのか、その謎を解き明かします。


1. 還付金が戻ってこない「4つの主な原因」

① 他の地方税に「充当(相殺)」されている

これが最も多い原因です。もしあなたに、同じ都道府県内で未納の地方税(個人事業税や不動産取得税など)がある場合、還付金は自動的にそちらの支払いに充てられます。これを「充当」と呼びます。

チェック: 全額充当された場合は「充当通知書」が届き、現金は手元に戻りません。

② 軽自動車を廃車にした

意外と知られていないのが、「軽自動車税には還付制度がない」という点です。 普通車は月割りで税金が戻りますが、軽自動車は4月1日時点の所有者に1年分を課税し、年度途中で廃車にしても1円も戻ってきません。

③ 売却時の契約で「買取価格」に含まれている

ディーラーや買取店に車を売った場合、還付金は後日戻ってくるのではなく、「査定額の中に還付金相当額が含まれている」ケースがほとんどです。

チェック: 売買契約書の「自動車税相当額」という項目を確認しましょう。

④ 引越しで「還付通知書」が届いていない

還付の通知は、車検証に記載されている住所へ郵送されます。引越し後に車検証の住所変更をしていない場合、前の住所に送られ、郵便局の保管期限が切れて都道府県税事務所に戻ってしまっている可能性があります。


2. 還付金受け取りまでの「標準的なスケジュール」

還付金は、手続きをしてすぐに戻ってくるわけではありません。

  1. 運輸支局で抹消手続き: この情報が都道府県税事務所へ流れます。
  2. 約1〜2ヶ月後: 自宅に「還付通知書(振出案内)」が届きます。
  3. 受取: 指定の金融機関(郵便局など)に通知書と身分証を持っていくか、指定口座に振り込まれます。

3. 「還付金がどうなっているか」を確認する3ステップ

「やっぱりおかしい」と思ったら、以下の順で確認を進めてください。

  • ステップ1:車検証の控えを確認する 「一時抹消」または「永久抹消」の手続きが完了しているか、日付を確認します。
  • ステップ2:都道府県税事務所に電話する お住まいの地域の「自動車税事務所」や「都道府県税事務所」へ電話し、「〇月〇日に抹消した車の還付状況を知りたい」と伝えてください。登録番号(ナンバー)と氏名を伝えれば、現在の処理状況や、他税への充当の有無を教えてくれます。
  • ステップ3:売買契約書を見直す(売却の場合) 買取業者を通した場合は、契約書に「自動車税は買主(業者)に帰属する」といった条項がないか再確認してください。

4. 行政書士が教える「還付をスムーズにするコツ」

還付金の問題は、事前の登録内容が大きく影響します。

  • 住所変更は確実に: 引越しの際は「車庫証明」だけでなく「車検証の住所変更」もセットで行うことで、通知の未着を防げます。
  • 「振込口座」を指定しておく: 手続き時に口座振替依頼書を提出しておけば、通知書を持って銀行へ行く手間が省けます。
  • 廃車・売却時期の検討: 3月末に手続きが集中すると処理が遅れるため、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。

まとめ:還付金はあなたの正当な権利です

自動車税は先払いしている税金ですから、車を手放した期間分が戻ってくるのは当然の権利です。もし届かない場合は、今回挙げた原因のどれかに当てはまっているはずです。
「事務所に問い合わせるのが不安」「書類が複雑でわからない」という方は、自動車手続きのプロである当事務所がお調べをサポートすることも可能です。

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この記事を書いた人

行政書士古川俊輔
行政書士古川俊輔
自動車専門の行政書士
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